つい盤を読み込んでいます...強行突破系入玉2024/05/25解説30件1手目明治生まれの棋士、間宮久夢斎は、常に入玉を狙う型破りな棋風で知られた。AI全盛の今日において、彼のような棋士が現れることは二度とないだろう。2手目閑話休題。ついたて将棋において、入玉は有効な戦術である。3手目気付かれずに入玉できれば、負けることはまずない。4手目仮に相手に察知されたとしても、入玉した方が勝ちやすいケースもある。今回はそのようなケースをご紹介。(今回は初段前後の読者の方を想定して書いています)いわば強行突破系入玉である。5手目強行突破系入玉のポイントは、相手の駒位置と持ち駒を正確に把握すること。6手目相手の駒位置は「初形でどの位置にいた駒がいなくなったか」を考えると把握しやすい。7手目※ここから29手目までコメントなし。29手目タイミング良し。21から来た桂を取れた。34手目角or銀。角の可能性高め。37手目13から来た角。初形で22にいた角・21にいた桂・11にいた香がいなくなった。38手目46の駒を取りに来た手で玉位置バレ。40手目44に駒がいるかを確認するために歩打ち。打てたら33歩成~43歩成の予定。41手目44の駒が金or銀かどうかを確認した手で、玉センサーの一種。反則なら33桂成の予定。43手目歩を打ち直していることから入玉を警戒していることがわかる。44手目しかし右銀を取れてしまえば、盤面右上3×3に初形から残っている相手の駒は23歩だけになることから、飛車のラインさえ抑えれば突破できるとみている。45手目右銀が取れた。ここで入玉成功を確信。47手目飛車の横利きと31香等の縦利きを遮断。なるべく安い駒で済ませる。49手目33にヒモをつけつつ、21香を打たれていた時に23玉を反則にならないようにした。52手目歩or香。53手目38飛が利いているとみて同成桂。34歩としてしまっても良かった。55手目再度の31歩を打たせない。56手目※ここから80手目までコメントなし。80手目引分狙いを察知されないために攻めの姿勢を見せてくる相手も多い。81手目が、こちらとしては自然に駒が入るのでありがたい。外堀を歩や桂馬で埋めることを意識。82手目既にこの時点で相手は手段に窮しているはず。83手目※ここから125手目までコメントなし。125手目強行突破系入玉のメリットの1つは、敵玉候補を自然に盤面1/4に絞れることにある。本局なら左上5×5マスが候補。126手目自玉まわりを気にしすぎるとすぐ150手に達してしまうので、120手台から攻めにギアチェンジする意識で指している。130手目相手の金駒は金1枚なので、受けは相当難しい。141手目制勝。入玉には怖いイメージを抱く方も多いと思うが、相手の駒位置と持ち駒を把握していれば本局のような強行突破も可能である。本コラムがそのヒントになれば幸いである。